最近、目が乾いていつもより充血しやすいと感じませんか?それは、更年期の体の変化が原因かもしれません。
本記事では、更年期のドライアイの原因と具体的な対策方法を解説します。
あなたの健康な日常生活を取り戻すための情報を提供します。
更年期は、閉経前後5年ずつの期間を指し、一般的には45歳~55歳前後のことが多いです。
更年期は体内のエストロゲン(女性ホルモン)の分泌が減少し、それにより体や心に様々な不調が出現します。
この不調を「更年期症状」と呼び、更年期症状を抱える人の中で特に重い症状が現れる場合を更年期障害と言います。
更年期は全女性に訪れ、全女性の約6割に何かしらの更年期症状が発生します。
突然のほてりや頭痛、倦怠感、不眠といった身体的な症状に加え、落ち込みや不安、そして「いらいら」といった精神的な症状もあるため、更年期症状の具体的な症状はは人により様々です。
ドライアイは、涙の量が少なくなることで目が乾燥してしまう状態のことを指します。
目が渇きやすいだけでなく、かゆみ、充血、モヤモヤ感などの目に対するその他の症状も同時に引き起こす可能性があります。
こういった状態を放置し重症化してしまった場合、視力の低下や角膜の傷付き等の更なる問題に繋がる可能性もあります。
こんな方はドライアイかも?
女性ホルモンの一種であるエストロゲンは、私たちの体内で水分バランスを調整する役割も持っています。
更年期に女性ホルモンのエストロゲンが減少すると、この水分バランスが崩れてしまうことがあります。
これによって、涙を分泌する涙腺の機能も低下し、ドライアイを発症してしまう可能性があります。
更年期障害により引き起こされるドライアイの対策として、まず生活習慣を見直すことが重要です。
具体的には、以下を心掛けてみてみましょう。
漢方薬は、体全体のバランスを整える働きがあり、特に更年期障害の症状やドライアイの原因となる体の乾燥に対して効果が期待できます。
こういった症状に有効性がある代表的な漢方薬として、女性ホルモンのバランスを整える作用がある「当帰四逆加生姜湯(とうきしにゃくかしょうかとう)」、体内の水分を補充し乾燥を防ぐ作用があります「麦門冬湯(ばくもんどうとう)」等があげられます。
ただし、漢方薬は個々人の体に合うもの、合わないものがあり、また多少なりとも副作用が存在するため、服用する際には必ず医師の診察を受診しましょう。
更年期障害に伴うドライアイは、神経系の影響が大きいとされています。
しかし、ライフスタイルの改善や漢方薬の服用等の適切な医療的対策を講じることで、その症状は軽減されます。
自身の身体と向き合い、適切な対策を見つけていきましょう。
そして何より、自分一人で抱え込むことなく、医師を始めとする専門家と共に適切な対策を見つけ出していくことが重要です。