五臓六腑の脾と更年期 – あなたの疲労との戦い方

更年期の女性が感じる疲労感。

これは意外と知られていない五臓六腑のひとつ、脾の機能と深く関係しています。

脾の重要性と日々のケア方法について、一緒に学びましょう。

脾って何?五臓六腑の中での役割

五臓とは、肝・心・脾・肺・腎を指し、内臓そのものではなく自律神経などを含めた広い機能・概念です。

互いが協力し、バランスを取ることで、心身の健康を維持しています。

脾は、エネルギーを作って送り出す役割を担います。

<脾の役割>

  • 胃と共に消化吸収を担う
  • エネルギーである気や血を全身に送る
  • 水分代謝、血液を血管にとどめる

脾臓は血液を生成し、全身のエネルギーに変える重要な臓器。

更年期の女性にとって、脾の健康は美肌やエネルギーの源とも言えます。

脾のケアは疲労感を減らし、肌の調子も改善するのにも有効です。

更年期の女性における脾の不調

更年期の女性はホルモンバランスの変化で、脾の機能が低下しやすいです。

以下に脾が不調な際に起こる症状をご紹介します。

自分が当てはまるものがあるか、チェックしてみてください。

脾が不調な際に起きる症状のチェック事項

  • エネルギー血の不足
  • 下痢
  • 消化不良
  • 元気がでない・疲労感

脾の不調を整える食事

脾のケアには食事が欠かせません。

食事例としては、お粥や温かいスープなど消化に良い食べ物が効果的です。

冷たい飲み物や食べ物で体を冷やすことを減らし、暖かいものを食べることを心がけてください。

脾を元気にする食材も、以下の通りご紹介しますので、積極的に日々の食生活に取り入れましょう。

<脾を元気にする食材>

  • コメ
  • 長いも
  • 鶏肉
  • 自然薯
  • かぼちゃ
  • きゃべつ

運動による脾のケア

適度な運動も脾の機能を高めます。ウォーキングやストレッチなどの穏やかな運動がおすすめです。

東洋医学では、脾は思考や悩みとも関連しているため心のケアも重要です。

リラックスした時間を作る、趣味を楽しむなど心の健康にも気を使って生活をするようにしてください。

漢方薬で脾をサポート

脾の不調に対して、漢方薬の服薬は有効な対処法になります。

例えば、六君子湯は脾を強化する作用があり、疲労感の軽減に役立ちます。

ただし、漢方薬は個々人により体に合うもの、合わないものがあることから自己判断での服用は避け、必ず医師の診察を受診した上で服用することを推奨します。

まとめ

更年期の不調は、ライフスタイルの改善や漢方薬の服用等の適切な医療的対策を講じることで、その症状は軽減されます。

自身の身体と向き合い、適切な対策を見つけていきましょう。

そして何より、自分一人で抱え込むことなく、医師を始めとする専門家と共に適切な対策を見つけ出していくことが重要です。

この記事を書いた人
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