更年期に入ると、眠りが浅く感じること、夜中に何度も目覚めることが増える女性が多いです。
これらは熟眠障害型睡眠障害の兆候かもしれません。
この記事でその原因と具体的な対策について解説します。
快適な睡眠への道を一緒に考えてみましょう。
更年期は、閉経前後5年ずつの期間を指し、一般的には45歳~55歳前後のことが多いです。
更年期は体内のエストロゲン(女性ホルモン)の分泌が減少し、それにより体や心に様々な不調が出現します。
この不調を「更年期症状」と呼び、更年期症状を抱える人の中で特に重い症状が現れる場合を更年期障害と言います。
更年期症状の中で、不眠、途中で覚醒する、早朝覚醒など、睡眠の質が低下を訴える方は多く、主要症状の一つです。
熟眠障害型睡眠障害とは、睡眠の「質」のトラブルで、十分な睡眠を取っているにも関わらず、疲れがとれない状態を指します。
眠りが浅くなったり、夜中に何度も目覚める症状のことを指します。
特に更年期の女性に多く、長期間こういった状態が続くと体調を崩すことに繋がるケースもあります。
必要な睡眠時間は人それぞれですが、質の高い眠りは全ての人にとって大切な要素となります。
更年期の女性が熟眠障害型睡眠障害になりやすい理由は、主にエストロゲンの減少によるホルモンバランスの変化にあります。
ホルモンバランスの乱れは体温調節や自律神経に影響を与えるため、睡眠の質を下げます。
ほてりや寒気など、別の更年期症状によっても、良質な睡眠が阻害され、睡眠障害に繋がることもあります。
他にもストレスや食生活の乱れなど、様々な要因が絡むことが一般的です。
熟眠障害型睡眠障害の症状改善のためには、日常生活の習慣の見直しが重要です。
カフェイン摂取を控えたり、リラックスできる就寝前のルーチンの導入などが効果を発揮します。
入眠前のストレッチや20分程度の入浴習慣など、心地よい眠りを迎える工夫もおすすめです。
また、心地良い枕やマットレス、肌ざわりの良いパジャマを選び、寝室の温度・湿度を一定にすることで、睡眠環境づくりにも注目しましょう。
漢方薬は副作用も少ないため、熟眠障害型睡眠障害の対策として注目されています。
例えば、加味逍遥散はホルモンバランスを整える効果を持ちイライラや不眠の改善が期待できます。
漢方薬は体質に合わせた治療が可能なので、専門医と相談してみる価値があります。
ライフスタイルの改善や適切な医療的対策を講じることで、その症状は軽減されます。
自身の身体と向き合い、適切な対策を見つけていきましょう。
そして何より、自分一人で抱え込むことなく、医師を始めとする専門家と共に適切な対策を見つけ出していくことが重要です。
更年期の女性が心地よく過ごせるための第一歩として、これらの知識をぜひ活用してみてください。