更年期に伴うめまいの原因と解消法

更年期におけるめまいの症状

めまいの症状の概要

更年期には様々なタイプのめまいが発生することがあります。

めまいとは、立ちくらみ、回転感、ふわふわする感じなど、体が安定しない感覚の総称です。

めまいは、日常生活に支障をきたすだけでなく、転倒や事故のリスクを高める可能性もあります。そのため、更年期にめまいを感じたら、早めに対処することが大切です。

よくあるめまいのタイプ

更年期には特に回転性・非回転性のめまいが見られることが多いです。

回転性めまいは、自分が回転しているような感覚や、周囲が回転しているような感覚を伴います。

一方、非回転性めまいは、ふわふわする感じや、立ちくらみ、ふらつきなど、回転感のないめまいです。

これらのめまいは、それぞれ原因や症状が異なるため、適切な対処法も異なります。

さらなる症状の可能性

めまいに加えて、吐き気や耳鳴り、頭痛といった他の症状が現れることがあります。

これらの症状は、めまいの原因となる病気や、更年期に伴う他の症状が複合的に作用している可能性があります。

めまいと同時にこれらの症状が現れた場合は、早めに医療機関を受診することをおすすめします。

更年期にめまいが起こる原因

ホルモンバランスの変動

更年期にはエストロゲンなどの女性ホルモンの分泌が減少します。

このホルモンバランスの変動は、自律神経や血管、内耳などの様々な器官に影響を与え、めまいを引き起こす大きな原因となります。

エストロゲンは、血管の収縮と拡張を調整する役割を担っており、その分泌量が減少すると、血管が拡張しやすくなり、血圧が低下することがあります。

血圧の低下は、脳への血流不足を引き起こし、めまいを誘発する可能性があります。

また、エストロゲンは内耳の機能にも影響を与えており、その分泌量が減少すると、内耳のバランス感覚が乱れ、めまいが起こりやすくなります。

自律神経の乱れ

ホルモンバランスの変化は自律神経に影響を与えます。

自律神経は、心臓の鼓動や呼吸、消化など、体の様々な機能を無意識にコントロールしています。

更年期には、ホルモンバランスの乱れによって自律神経のバランスが崩れ、交感神経が優位になりやすくなります。交感神経が優位になると、心拍数や血圧が上昇し、血管が収縮します。

この状態が続くと、脳への血流が不足し、めまいが起こりやすくなります。

また、自律神経の乱れは、不安感や緊張感、不眠などの精神的な症状を引き起こすこともあります。これらの症状も、めまいを悪化させる要因となります。

ストレスとの関係

更年期は身体的な変化だけでなく、精神的なストレスも増加する時期です。

仕事や家庭、人間関係など、様々なストレスが積み重なり、心身に大きな負担がかかります。

ストレスは、自律神経のバランスを乱し、血圧や心拍数を上昇させるため、めまいを悪化させる要因となります。また、ストレスは、睡眠の質を低下させたり、食欲不振や消化不良を引き起こしたりすることもあります。

これらの状態は、身体のエネルギー不足や栄養不足につながり、めまいを悪化させる可能性があります。

日常生活でできるめまい予防方法

適切な栄養摂取

バランスの良い食事と適切な栄養摂取は、ホルモンバランスを整え、自律神経の安定に役立ちます。

特に、ビタミンB群やマグネシウムは、神経の働きを正常に保つために重要な栄養素です。

ビタミンB群は、エネルギー代謝を促進し、神経細胞の保護に役立ちます。

マグネシウムは、筋肉の弛緩や血圧の安定に効果があります。これらの栄養素を豊富に含む食品を積極的に摂取することで、めまいの予防に役立ちます。

規則正しい生活習慣

規則正しい生活リズムを保つことや充分な睡眠を取ることが重要です。

睡眠不足は、自律神経のバランスを乱し、ストレスを増加させるため、めまいを悪化させる要因となります。

また、睡眠不足は、集中力や判断力を低下させるため、転倒や事故のリスクを高める可能性もあります。

睡眠時間は、個人差がありますが、7~8時間が目安です。質の高い睡眠をとるためには、寝る前にカフェインやアルコールを摂取するのは避け、リラックスできる環境を整えることが大切です。

適度な運動

ウォーキングやヨガなどの軽い運動を日常に取り入れることで、血行促進効果やストレス軽減効果が期待できます。

運動は、自律神経のバランスを整え、心身の健康を維持するのに役立ちます。

ただし、激しい運動は、めまいを悪化させる可能性があるため、無理のない範囲で行うようにしましょう。

簡単にできるめまい対策法

深呼吸とリラックス

深呼吸をしてリラックスすることで、自律神経のバランスを整え、血圧や心拍数を安定させることができます。

めまいを感じたときは、深呼吸を数回行い、ゆっくりと息を吐き出すように意識しましょう。

また、アロマテラピーや音楽療法など、リラックス効果の高い方法を取り入れるのも有効です。

耳と首のマッサージ

耳の後ろや首をマッサージすることで、血行が改善され、めまいが緩和されることがあります。

耳の後ろには、自律神経を調整するツボがあると言われています。

首をゆっくりとマッサージすることで、肩や首のこりをほぐし、血行を促進することができます。

水分補給

水分不足は、血液の粘度を高め、血流を悪化させるため、めまいの原因となることがあります。

こまめな水分補給を心がけ、脱水症状を防ぎましょう。特に、運動後や入浴後は、水分が失われやすいので、意識して水分を摂取することが大切です。

めまいと女性ホルモンの関連

エストロゲンの役割

エストロゲンは、女性の体調を維持する上で重要な役割を果たしています。

更年期にこのホルモンの分泌が減少することで、様々な身体的変化が起こり、めまいもその一つです。

エストロゲンは、血管の収縮と拡張を調整する役割を担っており、その分泌量が減少すると、血管が拡張しやすくなり、血圧が低下することがあります。

血圧の低下は、脳への血流不足を引き起こし、めまいを誘発する可能性があります。

また、エストロゲンは内耳の機能にも影響を与えており、その分泌量が減少すると、内耳のバランス感覚が乱れ、めまいが起こりやすくなります。

エクオールの効果

エクオールは、大豆イソフラボンの一種であるダイゼインが腸内細菌によって代謝されて生成される物質です。

エクオールは、エストロゲンと似た働きをするため、植物性エストロゲンと呼ばれています。エクオールは、更年期の様々な症状を緩和する効果が期待されています。

特に、骨粗鬆症や心血管疾患などの予防効果、更年期症状であるホットフラッシュや発汗、睡眠障害、気分の落ち込みなどの改善効果が報告されています。エクオールは、大豆製品やサプリメントから摂取することができます。

ホルモン補充療法の選択肢

ホルモン補充療法(HRT)は、更年期に減少した女性ホルモンを補う治療法です。HRTは、めまいを含む更年期症状を効果的に管理することができます。

ただし、HRTは、副作用のリスクがあるため、医師と相談の上で導入する必要があります。

まとめ

更年期におけるめまいの原因は複雑ですが、日常生活での工夫や適切な対策を講じることで症状を緩和することが可能です。

適切な栄養摂取、規則正しい生活習慣、適度な運動などを心がけ、ストレスを軽減することで、めまいの発生を予防することができます。

また、めまいを感じたときは、深呼吸や耳と首のマッサージなど、簡単にできる対策を試してみましょう。それでも症状が改善しない場合は、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けてください。

自身の体調と上手に付き合って、健やかな日々を過ごしましょう。

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